さて、お腹を満たして再び向かったぴあアリーナMM。
すると、なんとグッズ列がなくなって、すぐ買えそうな様子に。(おみくじや会場外で買えるコラボドリンクは、物の方がなくなっていましたね)
欲しかったジャケットも買えそうでしたが、やはり荷物になってしまうので後日ということにして、タオルだけ手に入れました。今まで行ったライブのTシャツとタオルは記念品として大概買っていましたから、これは現地で手に入れられてありがたやでした。
そして、いよいよ入場です。
昨今のPerfumeのライブに行ったことがある人ならわかると思いますが、ここは結構、緊張する一瞬ですよね。
何故ならPerfumeのライブでは入場するその瞬間まで、自分の座席がわからないんですから。
電子チケットを入口のスタッフにチェックしてもらって、初めて自分の座席ナンバーが表示されます。そこではどうしても悲喜こもごもあるわけですが、チケットの高額転売の抑止のために導入されたのだろうこのシステムは、なかなか優秀だと思うので個人的には好きです。最後の最後までドキドキわくわくできますし。
そう、たとえ最後列の端を引き当ててしまったとしても……。
実を言いますと私、一昨年あたりからある"呪い"にかかっていまして。
自分では"端の呪い"と呼んでいるのですけども。
それまでは自分の座席運はとりわけ良いでも悪いでもなく、極稀にですが最前やその近辺が来たこともあったので、中庸だと思っていました。
ところが一昨年のPLASMAツアーあたりからです。行くライブ行くライブ、びっくりするほどアリーナ後方端なのです。PLASMAツアーは計8公演行きましたが、5回アリーナでことごとく端巡り。残りの三回はスタンドで後方ではありませんでしたが、とにかく端。
いえ、端だから嫌だ―! と言うわけではありません。
ただ、PLASMAのライブでは半ばあたりで絶対に正面から見たい演出がありまして、それが私の大好きな曲(spinning world)でありまして。何とか、一度でいいから、後方でも構わないから、正面から見せてもらうわけにはいきませんか? と祈り願い続けていたのです。
結局、その願いはかなわず、さらに追い打ちをかけたのが、去年のP.T.A.トゥワーでした。
唯一行けた名古屋の初日。私の席は4階の―――端…。
「ああ、まだ呪いが…」と落胆は隠せませんでしたが、それでもスタンドです。正直、背丈がないので、下手なアリーナよりスタンドの方がよく見えてありがたく(チケットをアリーナとスタンドで売り分けてほしいくらい)、トゥワー自体はセットリストが素晴らしかったのもあって、ノリノリで楽しみました。
しかし、しばらくしてネット記事に載っていたトゥワーの写真を見て、愕然。
正面から写されていたそれは、私が斜め上の端から見ていた光景とは、当然ですが全く違っていたのです。
当日ステージを見下ろしながら、正面から見たらどうなってるのかなあと思ってはいました。私の場所からは、後方の映像と三人がほとんど分離して見えていましたから。ただ、想像していたものと、実際の映像とが、あまりに違っていたので、さすがに愕然としたのです。
「果たして私はトゥアーを観たと言えるのだろうか―――?」
それからの私の望みはただ一つです。
とにかく正面から見たい。スタンドで良い、後ろでもいいから、正面に近いところから、演出がトータルで視界に入る場所から見たい!
ドキドキしながら電子チケットをスタッフに提示しました。
チェックしてもらい入場。
表示された座席は2階スタンドです。
階段を上り、指定された座席へ行ってみて。
私はようやく自分への呪いが解けていることを知りました。
ややのっち寄り。ほぼ正面。
万歳!!
あれ、また長くなっちゃった…。すみません、まだ続きます。